国内スタートアップ資金調達ランキング(2026年9月)
2026年9月に発表された資金調達を金額ベースでランキング形式にまとめた。
資金調達金額は集計日時点の登記簿上で確認がとれたものを優先して集計しており、次点でプレスリリースなどの公式発表も集計しているため、企業が公表する金額とは異なる場合がある。
製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を提供するキャディは、シリーズDラウンドで103億8,000万円(プレスリリースで発表された177億円から、登記簿で9月以前に公表された調達金額73億2,000万円を抜いた額)を調達しトップに立った。
動く遺伝子“トランスポゾン”を応用した次世代の遺伝子治療技術の研究・開発を行うTypewriter Therapeuticsは、シリーズAラウンドで90億円を調達し2位に続いた。

2026年9月の資金調達額の合計をランキング形式で並べた。
1位は製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を提供するキャディで、シリーズDラウンドで103億8,000万円(プレスリリースで発表された177億円から、登記簿で9月以前に公表された調達金額73億2,000万円を抜いた額)を調達した。
同社の提供する製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」は、製造業のバリューチェーン上に散在するあらゆるデータをAIで解析・構造化・意味付け・関連付けすることで、組織全体で活用できるデータ基盤を構築するプラットフォームだ。製造業ディスカバリーエンジン「CADDi Explorer」製造業AIエージェント「CADDi Agent」を中核に、バリューチェーン全工程を支える業務特化プロダクト群を展開している。
また、2026年8月には次世代版製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」を日本国内で発表し、今回、世界第2位の製造業市場である米国でも提供を開始した。日本をはじめ4カ国で事業を展開し、全世界22カ国で導入されている。
今回の資金を活用し、独自AI・テクノロジーの開発、製造業AIデータプラットフォーム「CADDi」の拡張、北米を中心としたグローバル事業体制の拡充、採用・育成など人材への投資を進める方針だ。
2位は動く遺伝子“トランスポゾン”を応用した次世代の遺伝子治療技術の研究・開発を行うTypewriter Therapeuticsで、シリーズAラウンドで90億円を調達した。
同社は、共同創業者である研究者が発見した天然の遺伝子挿入システム「R2レトロトランスポゾン」を基盤とする技術プラットフォーム「TPRT(Target-Primed Reverse Transcription)」を開発している。脂質ナノ粒子(LNP)で届けたRNAのみを用い、ウイルスを使わずにゲノム上の狙った位置へ治療用の遺伝子を丸ごと書き込むことで、安全かつ繰り返し投与が可能であり、さらに効果が持続する遺伝子治療薬の実現を目指している。当面は、生体内CAR-T療法と遺伝性肝疾患の2領域に注力する。
今回の資金を活用し、ヒト化マウスモデルで確立した概念実証をもとに、生体内CAR-T療法の最初の開発候補品の確立を進める方針だ。
3位は総合型AIカンパニーとして人事領域・営業領域の課題を解決するAIプロダクトを提供するPeopleXで、シリーズAラウンドで54億5,000万円を調達した。
同社は「PeopleX AI面接」「PeopleX AIロープレ」「PeopleX AI面談」を中心としたAIプロダクトを提供しており、大手企業や地方公共団体などで導入が進み、グループ全体の支援実績は3,000社を超える。また、人事領域に特化した独自LLMと、同社AIプロダクトの基盤となるMotherAI OS「Athena(アテナ)」の開発を発表したほか、営業領域向けのAIネイティブ製品「PeopleX AIセールス」の提供も開始している。
今回の資金を活用し、既存AIプロダクトのTV CM・タクシーCMを含む全国的なプロモーションや新規AIプロダクトの開発、全国規模への営業網拡大に向けた人材の拡充に投資する方針だ。

